「本当? 幼なじみくんと楽しく遊んできて、俺のことなんか顔も見たくなくなっちゃったんじゃないの」
おお……、拗ねてる。
可愛い。
そんな技も使えるとか、とんでもないな。
「何言ってんの。そんなわけないから……」
「じゃあ明日の約束、忘れてない?」
「わ、忘れてない……」
忘れてない。だからこそ、困っている。
真尋くんとふたりで、お弁当を持って運動公園。
こんなの、絶対に楽しいもん。
こんなの、一生忘れられなくなるもん。
だから、……困る。
真尋くんがいなくなっても、きっとずっと、記憶に残ってしまうから。
「よかった。何食べたい? こまりが好きなもの、弁当箱にいっぱい詰めるよ」
真尋くんは、まだここにいるのに。
私の目の前で、私の名前を呼んでいるのに。
未来のひとりぼっちの私が、過去を思い出すように、近くでこちらを見ているような気分になっている。
おお……、拗ねてる。
可愛い。
そんな技も使えるとか、とんでもないな。
「何言ってんの。そんなわけないから……」
「じゃあ明日の約束、忘れてない?」
「わ、忘れてない……」
忘れてない。だからこそ、困っている。
真尋くんとふたりで、お弁当を持って運動公園。
こんなの、絶対に楽しいもん。
こんなの、一生忘れられなくなるもん。
だから、……困る。
真尋くんがいなくなっても、きっとずっと、記憶に残ってしまうから。
「よかった。何食べたい? こまりが好きなもの、弁当箱にいっぱい詰めるよ」
真尋くんは、まだここにいるのに。
私の目の前で、私の名前を呼んでいるのに。
未来のひとりぼっちの私が、過去を思い出すように、近くでこちらを見ているような気分になっている。



