花恋に何気なく指摘をされて、「え」の形のままにかたまってしまう。
あれ? そうなの?
私って、そうなの?
いやいや、そんな。……えっ?
「いとこくんって、学校は行ってないの?」
「うん、まぁ、なんていうか……」
実は異世界日本から来た人で、その世界では17歳はすでに高校を卒業済みらしくて。
そんなこともやっぱり説明をするわけにはいかないから、言葉を濁すしかない。
「あー……、ごめん。なんか事情があるんだよね。聞かないから」
花恋は、何か複雑な内情を想像したのかもしれない。
気を使って、それ以上踏み込もうとはしなかった。
真尋くんの事情?
「……」
異世界から、こちらに迷い込んできた人で。
だけどそれは、本当は過去にタイムスリップしたかったからで。
……あとは、知らない。
過去に行きたかった理由も、元の世界でどう生きてきたのかも、どんな人たちに囲まれていたのかも。
私は、何も知らない。
あれ? そうなの?
私って、そうなの?
いやいや、そんな。……えっ?
「いとこくんって、学校は行ってないの?」
「うん、まぁ、なんていうか……」
実は異世界日本から来た人で、その世界では17歳はすでに高校を卒業済みらしくて。
そんなこともやっぱり説明をするわけにはいかないから、言葉を濁すしかない。
「あー……、ごめん。なんか事情があるんだよね。聞かないから」
花恋は、何か複雑な内情を想像したのかもしれない。
気を使って、それ以上踏み込もうとはしなかった。
真尋くんの事情?
「……」
異世界から、こちらに迷い込んできた人で。
だけどそれは、本当は過去にタイムスリップしたかったからで。
……あとは、知らない。
過去に行きたかった理由も、元の世界でどう生きてきたのかも、どんな人たちに囲まれていたのかも。
私は、何も知らない。



