ひとつ、ふたつ、ひみつ。

こそこそと廊下を歩いているつもりでも、やっぱりなんか……すれ違う人、全員二度見してない?

「え、あれってさ、長岡くんの幼なじみとかじゃなかった? いっつも、後ろにくっついてる子」

「あ、ほんとだ。今日は別のイケメン連れてるし」

そうでした。
私も、ある意味では有名人なんでした。

噂話に聞こえないふりをして、足取りは自然と速くなる。

「なつかしいな。学校って、こんな雰囲気だったっけ。にぎやか」

真尋くんの世界の学校がどんななのかは、見ていないから分からないけど、にぎやかなのはあなたも要因のひとつですよ。

ハラハラしながらも、隣を歩く顔を見上げる。

……うん。でも、楽しそうでよかった。
真尋くんに学校を見せることが出来て、よかった。