ひとつ、ふたつ、ひみつ。


今日の放課後は、あっくんは呼び出しをされていて、一緒に帰らないらしい。

あれかな。お昼の時の、あの女の子かな。

結局、謝りそびれちゃった。

お昼のあとには、真尋くんにはまた図書室。
あっくんがいればワープで先に帰ってもらおうと思っていたけど、せっかくだから一緒に帰ることにした。

下校時間が、一番緊張するかも。
廊下は、生徒たちでいっぱい。

「こまり、マスク取っちゃだめ?」

「だだ、だめっ。見つかっちゃうから」

「あー、部外者だから?」

「んん……、ちょっと違う」

見つかるのは、あなたの美貌(びぼう)です、王子。
部外者だとかは、この際もうどうでもいいレベル。

「マスクしてるの俺だけだから、目立たない?」

「真尋くんは、素顔の方が断然目立ってるよ」

「そうなの?」