ひとつ、ふたつ、ひみつ。

今も、屋上で待ってるよね。
ひとりで、ずっと。

「ううん。せっかくだけど、やっぱり遠慮するね。心配しなくてもいいよ、あっくん。私なら、大丈夫だから」

「こまり、お前──」

「あっ、長岡くん、ここにいたんだ。ミカぁ、いたよ、長岡くん!」

あっくんが何かを言いかけた時、ひとりの女子があっくんを見つけて、後ろにいる友達に呼びかけた。

本当に、常に大人気だな。

反射的に一歩下がるけど、遅かったみたい。
あっくんの名前を呼んだ女子に、ムッとした表情を向けられてしまった。

分かってますってば。
邪魔者の幼なじみは、言われなくても消えます。

私はふたり分のお昼ご飯を会計して、すぐに屋上へ走った。

結局、またあっくんに謝れなかったな。