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真尋くんの存在を知っている花恋に、今日のお昼は教室で過ごさないと断って、私はひとりで購買へ。
『いとこくんを、長岡くんには絶対に見られちゃだめだよ』って、真剣な顔で念を押されたけど、それはもちろん私が一番分かっている。
……はずが。
「なんだ、こまり。お前、ひとりでそんなに食うのか」
購買でふたり分のパンを両手に抱えた姿を、あっくんに見られてしまった。
「えっ、な、なんで、購買に?」
あっくんはいつも、あっくんのママが作ったお弁当を持って来るはずなのに。
「母さん、今日は炊飯器のボタンを押し忘れたからって」
「あ、そうなんだ……」
その失敗は、私も身に覚えがある。
でも、よりにもよって、今日とは。
真尋くんの存在を知っている花恋に、今日のお昼は教室で過ごさないと断って、私はひとりで購買へ。
『いとこくんを、長岡くんには絶対に見られちゃだめだよ』って、真剣な顔で念を押されたけど、それはもちろん私が一番分かっている。
……はずが。
「なんだ、こまり。お前、ひとりでそんなに食うのか」
購買でふたり分のパンを両手に抱えた姿を、あっくんに見られてしまった。
「えっ、な、なんで、購買に?」
あっくんはいつも、あっくんのママが作ったお弁当を持って来るはずなのに。
「母さん、今日は炊飯器のボタンを押し忘れたからって」
「あ、そうなんだ……」
その失敗は、私も身に覚えがある。
でも、よりにもよって、今日とは。



