ひとつ、ふたつ、ひみつ。


謝るなら、今日中に。

そんなふうに思って、休み時間になるたびにあっくんに声をかけようとしたのだけど……。

「長岡くん、ちょっといい?」

「長岡、これなんだけどさ」

「あつしぃ、南高の女子との集まり、お前も来てくれよぉ! 頼むー!」

あっくんが、大人気すぎて。

学校では女子の視線が痛いから、今まで自分から進んであっくんに声をかけることは少なくて、知らなかった。

男女問わず、常に誰かに話しかけられてるな。

それで、私の世話まで焼こうとするんだから、すごいよね。大忙しだよ。

そんな時に謝ったって、きっと迷惑なだけだから、放課後にしようかな。
毎日一緒に帰ってるんだし、今日中に機会はあるはず。

……真尋くんは、いつまで学校にいるだろう。

あっくんに話しかけるのを諦めた昼休み、私はまた図書室へ向かった。