「本当に?」
期待はしていたが、まさか本当に冬美さんから”好き”と言ってもらえるとは思っていなかった。嫌われてはいないかな、とは思ったけども。
「本当よ?」
「いつからですか?」
「まーくんは、いつからなの?」
質問に質問で返されてしまったが、いつからだっけ?
主任が家に栞を見に来た時は、まだそういう感情は無かったと思う。好きどころか、怖かったような……
ああ、そうか。思い出した。
「冬美さんと居酒屋へ行った時です。俺が相談があるからって嘘吐いて、それで冬美さんを怒らせちゃった夜からです」
「あら。ずいぶん最近なのね」
「ですね。で、冬美さんはいつから?」
「私は、ずーっと前からよ?」
と言われても、冬美さんがうちの会社に来たのは、今年の4月で、まだ一ヶ月も経ってないのに、”ずーっと”って、普通は言わないと思うのだが……
あ、思い出した。確か冬美さんは姉貴の披露宴で俺を見ていて、俺がそれを憶えてない事を怒ってたんだ。
「それって、姉貴の披露宴の時ですか?」
「正解よ。私、まーくんに一目惚れだった」
「あれ? だったら、男嫌いじゃないのでは……」
「私、男嫌いって言った事ある?」
言われてみれば、確かにそうだ。姉貴が言っただけだった。
期待はしていたが、まさか本当に冬美さんから”好き”と言ってもらえるとは思っていなかった。嫌われてはいないかな、とは思ったけども。
「本当よ?」
「いつからですか?」
「まーくんは、いつからなの?」
質問に質問で返されてしまったが、いつからだっけ?
主任が家に栞を見に来た時は、まだそういう感情は無かったと思う。好きどころか、怖かったような……
ああ、そうか。思い出した。
「冬美さんと居酒屋へ行った時です。俺が相談があるからって嘘吐いて、それで冬美さんを怒らせちゃった夜からです」
「あら。ずいぶん最近なのね」
「ですね。で、冬美さんはいつから?」
「私は、ずーっと前からよ?」
と言われても、冬美さんがうちの会社に来たのは、今年の4月で、まだ一ヶ月も経ってないのに、”ずーっと”って、普通は言わないと思うのだが……
あ、思い出した。確か冬美さんは姉貴の披露宴で俺を見ていて、俺がそれを憶えてない事を怒ってたんだ。
「それって、姉貴の披露宴の時ですか?」
「正解よ。私、まーくんに一目惚れだった」
「あれ? だったら、男嫌いじゃないのでは……」
「私、男嫌いって言った事ある?」
言われてみれば、確かにそうだ。姉貴が言っただけだった。



