冷淡女上司を攻略せよ！～ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記～

社長関連の部分を除けば、冬美さんは真実を有りのままに話してくれたと思う。と言うか、そう信じたい。

俺は冬美さんの後ろへ回り、俯いて、肩を震わせる彼女の華奢な体を、ギュッと抱き締めた。

「話してくれて、ありがとうございます。俺なら、冬美さんにそんな辛い想いは、二度とさせないと誓います」

「まーくん」
「はい」

「私、ちゃんとまーくんの顔を見て言いたいの」

俺が腕の力を緩めると、冬美さんは俺を向いて立ち上がった。そして、潤んだ瞳で俺を見つめて言った。

「さっきの答えだけど、私も、まーくんが好きよ」

と。