冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~

「だったら、会社でも掛けない方がいいですよ。あれを掛けると、主任のイメージが……」

それに続く言葉を言い淀んでいると、

「ヒステリックなオールドミス、でしょ?」

と、主任は事もなげに言った。
ヒステリックなイメージなら俺も思ったが、オールドミスとは思っていなかった。

「いや、俺は別に……」
「いいの、それが目的だから」

「男を寄せ付けないためですか?」

”目的”という言葉に、俺は半ば反射的にそう言い、主任はハッと息を飲んだ。
やはり図星なのだろう。ところが、

「北野君はLサイズで良かったのかしら?」

とか言いながら、主任はエコバッグから黒い何かを取り出した。
つまり、俺の質問はスルーされたわけだが、まあいいか。

黒い何かは、某コンビニでのみ販売されている、上下黒のトレーナー&スウェットだった。

「わお、ありがとうございます。俺、本当はLLとかXLですけど、Lでも大丈夫です」

「そうなの? MとLしか無くて、Mでは小さいかなと思ってLにしたの。それと……」

続けて主任はエコバッグから黒のボクサーパンツとチョコレート色の靴下を出した。

「どちらも大丈夫です。特にパンツはLがピッタリです。LLとかだと、ブカブカで……」

「そ、そうなのね。良かった」

なんか、主任の顔が赤くなっており、俺もだんだん恥ずかしくなってきた。