女の部屋って、いいもんだよなあ。華やかで、いい匂いがする。しかもここは、本来なら他人の男がおいそれとは入れない寝室なわけで、俺はそんな下衆な事はしないが、もし物色でもすれば、見てはいけない何かを見る可能性があると思う。
ちなみに、記憶の限り、俺は姉貴の部屋に入った事はない。
という事で、一刻も早く俺はこの部屋から出るべきだと思い、服を着ようと思うのだが、見た限り俺の服はない。そう言えば、俺が着ていた服はどこへ行ったんだろうか?
部屋から出る出ない以前に、いつまでもパンツ一丁では格好悪いわけで、さてどうしたものかと思い悩んでいたら、主任が戻って来た。
主任は、ピンクのスウェットを紺のジーンズに履き替えていた。髪は出掛ける前と同じくフワッとしており、やはり眼鏡は掛けていない。
「これでいいのか、よくわからないんだけど……」
と言いながら、主任は買い物した物が入っているであろう、エコバッグに手を入れた。
「主任」
「なあに?」
「眼鏡は掛けないんですか?」
俺がそう聞くと、主任は手を止めて俺を見た。そして、少し迷ったようだったが、
「家では掛けないの。あれ、ただの素通しだから」
と言った。
ちなみに、記憶の限り、俺は姉貴の部屋に入った事はない。
という事で、一刻も早く俺はこの部屋から出るべきだと思い、服を着ようと思うのだが、見た限り俺の服はない。そう言えば、俺が着ていた服はどこへ行ったんだろうか?
部屋から出る出ない以前に、いつまでもパンツ一丁では格好悪いわけで、さてどうしたものかと思い悩んでいたら、主任が戻って来た。
主任は、ピンクのスウェットを紺のジーンズに履き替えていた。髪は出掛ける前と同じくフワッとしており、やはり眼鏡は掛けていない。
「これでいいのか、よくわからないんだけど……」
と言いながら、主任は買い物した物が入っているであろう、エコバッグに手を入れた。
「主任」
「なあに?」
「眼鏡は掛けないんですか?」
俺がそう聞くと、主任は手を止めて俺を見た。そして、少し迷ったようだったが、
「家では掛けないの。あれ、ただの素通しだから」
と言った。



