冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~

職場に戻り、溜まった仕事と格闘していたら、ポケットの中のスマホが震えた事に気付いた。

無視しようかとも思ったが、急な知らせかもしれないので取り出して見たら、姉貴からのラインだった。

『使命の進捗を報告せよ』

なんだ、これ?
俺は素早く入力して返答した。

「一進一退であります」

すると、直ぐに姉貴から帰って来た。

『一進しただけ褒めてつかわす 以後も励むように』

俺は苦笑いをしつつ、

「了解 通信終了」

と返し、再び仕事に取り掛かった。

実は俺にはある”計画”があり、その実行のためには、定時までに仕事を終える必要があった。

その計画とは、名付けて『ストーカー大作戦』。

敢えて”大”を付けたのは、『スパイ大作戦』みたいで恰好いいかなと思ったからだ。

おっと、仕事に励まないと、だな。