冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~

主任にはエレベーターホールで追い付き、俺は主任の横に立った。俺の身長は180センチちょいだが、主任はヒールの分を引くと160センチ弱だと思う。思ったより少し小さい、かな。

「お疲れ様です」
「お疲れ様。今日は早いのね?」

問題はここなんだよな。ああ、緊張するなあ。

「実は……」

と言い掛けたところで、エレベーターが開き、主任とそれに乗り込んだ。

エレベーターには、俺達以外の社員が乗っており、主任に話すのは後にしようと思う。

気を落ち着かせる意味で、息を大きく吸い込んだら、主任から甘い花のような香りがした。なぜかそれが、俺は嬉しかった。

主任に”女”を感じたからかな。