「水族館でいいかな?」
「いいけど、なぜに水族館なの?」
「前に姉貴達が行ってさ、それを聞いたら俺も行きたくなって、でも車も一緒に行く人もなくて。だから車を買ったら、真っ先に冬美さんと行きたかったんだ。冬美さんは、シャチって見た事ある?」
「ない。まーくんはシャチが見たいの?」
「ああ。YouTubeで見たら、現物がめちゃくちゃ見たくなった」
「ふーん、そうなんだあ」
まーくんって、”獰猛系”が好きみたいね。
私達は先ずガソリンスタンドに寄り、まーくんは「ガソリンって、何でこんなに高いんだろう」って文句を言いながら給油をし、ピカピカの新車で水族館へ向かった。
私はまーくんの横で、自然と頬が緩んでいた。
「何で笑ってんの?」
「だって、嬉しいんだもん」
「そっか。俺もだよ」
この幸せが、ずっと続くといいなあ。
「続くさ。いつまでも、どこまでも……」
え? 私ったら、声に出てたのかしら?
(おしまい)
「いいけど、なぜに水族館なの?」
「前に姉貴達が行ってさ、それを聞いたら俺も行きたくなって、でも車も一緒に行く人もなくて。だから車を買ったら、真っ先に冬美さんと行きたかったんだ。冬美さんは、シャチって見た事ある?」
「ない。まーくんはシャチが見たいの?」
「ああ。YouTubeで見たら、現物がめちゃくちゃ見たくなった」
「ふーん、そうなんだあ」
まーくんって、”獰猛系”が好きみたいね。
私達は先ずガソリンスタンドに寄り、まーくんは「ガソリンって、何でこんなに高いんだろう」って文句を言いながら給油をし、ピカピカの新車で水族館へ向かった。
私はまーくんの横で、自然と頬が緩んでいた。
「何で笑ってんの?」
「だって、嬉しいんだもん」
「そっか。俺もだよ」
この幸せが、ずっと続くといいなあ。
「続くさ。いつまでも、どこまでも……」
え? 私ったら、声に出てたのかしら?
(おしまい)



