シャッターの向こうに




「、、食べようか!」



「うん。、、いただきます」



「い、いただきます、、、」



気まずい気まずい気まずい。



「美味しいね!」



気まずすぎでとにかく当たり障りない会話を試みた。



「そうだね」



再び沈黙。



黙って黙々とご飯を食べ進めた。



*



結局、2人とも食べ終わるまでずっと沈黙だった。



「ごめん、話すタイミング間違えたよね。ごめん。食べ終わってから話せばよかったね」



沈黙を破った彼氏。



「俺はさ、今でも、陽菜が好きだし、ほんとうなら別れたくもない。だけど、俺のこと好きじゃない陽菜と一緒にいるのが辛くて。」



下を向きながら喋るその姿に私も目に涙がたまる。



「別れよう」



私は、なんて言えばいいの。



嫌だ別れたくない。



うん、別れよう。



何が正解?



私はどうしたい?



自分が分からない。