疑いの眼差しを向けるヒャヒャヒャ!!と声を上げながら
「しゃーねぇなぁ、んじゃ翔くん情報その1」
と言って人差し指を出し、1を形作る。
アタシは若干疑いの眼差しを向けながらも耳を傾ける。
そんなアタシにニヤリ、としながら相沢くんが口を開く。
「翔もね、マイナークラウン好きなんだぜ」
「え、うそ!!」
意外!!それこそ意外!!
だって、あんなバリバリのロックを聴いてる室井くんが全くイメージにない!!なんか、むしろクラシックとか聞いてそう。
「俺に、マイナークラウン教えてくれたのも翔なんだぜ?」
と、相沢くんが教えてくれた。
相沢くんは、なんかロックっていうのも分かる気がするんだけど・・・(だって金髪だし、ピアスだらけだし)
室井くんがロックを聴いて頭を振ってる姿なんて思い浮かばない。ましてや、シャウトしちゃう姿なんて想像力の限界です。いや、何もシャウトしながら聞くわけでもないけども。
驚くアタシに得意気な表情を浮かべた相沢くんは
「よしよし、んじゃそんな日吉チャンにプレゼントをあげよーう」
と、ポケットをゴソゴソと漁ると、
一枚の紙を取り出しアタシに差し出した。
