隣の席の室井くん①




「高校入って、アンタとの付き合いも2年目だけど、まさかアンタから聞く初めての恋バナの相手が室井とはねぇ……」



しみじみ、といった様子で感慨深げにさっちゃんが宙を仰ぐ。



アタシだってびっくりだよ。

まさか、あの室井くんに
フォーリンLOVEするなんて。 


しかし、何故だ。


何故なんだ。



あの日直の日か?


うっかり¨可愛い¨なんて言われなれないフレーズを言われてしまったからか?


どんだけチョロいんだ!アタシ!!
どんだけ免疫ないんだよ!!
なんて単純思考なんだYO!!



「で?どうするのよ」

「へ?何が?」



地面に落ちた、おかずの残骸をチビチビと拾いながら頭を傾げる。




「告白すんの?」

「こここ告白!!??」




五月蝿いわね、と眉間にシワを寄せながら
さっちゃんがアタシを睨む。



すいませんごめんなさい。
怖いから睨まないで下さい。



「自覚したなら、あとは行動あるのみよ」

「いやいやいやいや」



今さっき自覚したばっかの人間になんて高度なことを言い放つんだ。


さすが彼氏のいる人は言うことが違うゼ。




「まぁ、心配しなくても室井を狙う女子なんてアンタくらいだろうから大丈夫でしょーけどね」




失礼だな、オイ。