出だしは亮介のギター。
暗い曲調を思わすイントロ部分。
ギターの音の後ろで、やなぎんのベースがそれを支えるようにして低く唸る。
ダークな曲調なのに
どこかリズム感のある感じなのは、やなぎんのベースラインのせい。
イッチーの頭の中にあったイメージが、こうして一つの曲になるのは面白い。
バンドを始めた最初の頃はひたすらコピーばっかりやってたし、歌うのも、カラオケ感覚。
(そもそもカラオケ行かないけど)
普段自分が聞いてる歌を
ただなんとなく歌ってるだけっていうか
叫んでるだけっていうか。
けど、実際自分たちで曲を作ってやってみると
やっぱりちょっと違ってくる。
特に、ああだこうだ言いながら一つの曲を作っていくから、その印象も残るし
イッチーが「ここはちょっと邪悪なイメージ」って言った部分はそれをイメージするから
歌い方もそんな感じになる。
少しだけゴシック調のイメージがあるイントロ部分の最後に、イッチーの刻むリズムが食い込む。
それを聞き終わらない内に俺の番。
Aメロは低くく這うようなメロディー。
精一杯に声を低い位置まで意識する。
俺が書いた歌詞がそのメロディーに乗り
歌になる。
まだそれに慣れなくて
少し気恥ずかしいけど
そんなこと言ってられない位に勢いよくメロディーは続いていく。
イッチーの鼻歌とドラムに肉付けして曲が出来上がった時、印象としては
今にもお化けが出てきそうな暗い森の中をさ迷ってる感じ。
森の中をさ迷ってる内に
古びた洋館が見えてきて
その中にランプ一つで入っていく。
薄暗い、月明かりのみで照らされた洋館の中には
あちこちに蜘蛛の巣が張り巡っていて
突き当たりには、
大きな鏡があるんだ。
Aメロ部分は、
そんな物語の序章部分。
サビ前のブリッジで
イメージの中の俺はその鏡に手を伸ばす。
そこで
やなぎんのベースが
リズムを刻み変拍子の合図。
目を閉じて、鏡に手を触れるイメージをしながら
イチ、ニ、サン、シ、
ニ、ニ、サン、シ、
と、乗り遅れないようにカウントを取る。
それに合わせるようにしてイッチーのタカタカタカタカタンっが入り
亮介のカラカラカラ〜カンで
サビだ。
