―…そんなある日、いつものように尚仁様にお召し頂いて御寝所へ参上致しました。 ひとしきり尚仁様の愛をお受けした後で、珍しく溜め息をつかれて落ち着かないご様子が気にかかりました。 「…今日はお元気がなくていらっしゃいますね。」 それだけ申し上げると、苦笑なさって、 「すみません。 態度に出ていましたか…」 と仰いました。