夕食後の片付けを終えたころ。
舞香はふと、ソファの背にかけられていた黒地に「KUSE RESCUE」と白字で印字されたTシャツを手に取った。
「これ……訓練で着てるやつ?」
「ん? ああ、予備の消防T。訓練とか署内作業用のやつだな」
海斗がキッチンから顔を出すと、舞香はTシャツをくるっと持ち上げ、自分の胸元に当ててみせた。
「ちょっと着てみてもいい?」
「えっ……あ、ああ、いいけど。サイズ、でかいぞ?」
「そこがいいんじゃない」
舞香はくすりと笑いながら、そのままリビングの奥でさっと着替える。
数秒後――
「どう? 似合う?」
現れた舞香は、ぶかぶかの消防Tシャツを一枚で身にまとっていた。
裾が太ももの中ほどまであって、袖も肘まで覆う。
けれど、そのゆるさが妙に色っぽく、可愛らしい。
「……っ」
海斗は思わず言葉を詰まらせた。
「え、そんなに変……?」
「いや……似合いすぎて……訓練にならないかも」
「え? 今からまた訓練するつもりだったの?」
舞香が首をかしげながら、腰に手を当ててちょっと仁王立ちするポーズをとってみせる。
「高島、救命士見習い、準備完了です! どうぞ、指導を!」
「……はあ。かわいすぎて困るって、こういうことなんだな」
ぼそりと呟いた海斗に、舞香の頬がほんのり染まる。
「じゃあ……ちゃんと指導して? わたし、覚える気は本気だから」
「……覚悟しろよ。君が本気なら、俺も本気でいく」
海斗は手を伸ばし、Tシャツの肩をそっとつまむように触れた。
「高島隊員、まずは心拍数を確認させてもらいます――なんか、速くないか?」
「……それは、先生のせいです」
そのやりとりの間にも、Tシャツ越しの体温が静かに交わり、
ふたりの“訓練”は、またひとつ、甘く深い夜へと進んでいく。
舞香はふと、ソファの背にかけられていた黒地に「KUSE RESCUE」と白字で印字されたTシャツを手に取った。
「これ……訓練で着てるやつ?」
「ん? ああ、予備の消防T。訓練とか署内作業用のやつだな」
海斗がキッチンから顔を出すと、舞香はTシャツをくるっと持ち上げ、自分の胸元に当ててみせた。
「ちょっと着てみてもいい?」
「えっ……あ、ああ、いいけど。サイズ、でかいぞ?」
「そこがいいんじゃない」
舞香はくすりと笑いながら、そのままリビングの奥でさっと着替える。
数秒後――
「どう? 似合う?」
現れた舞香は、ぶかぶかの消防Tシャツを一枚で身にまとっていた。
裾が太ももの中ほどまであって、袖も肘まで覆う。
けれど、そのゆるさが妙に色っぽく、可愛らしい。
「……っ」
海斗は思わず言葉を詰まらせた。
「え、そんなに変……?」
「いや……似合いすぎて……訓練にならないかも」
「え? 今からまた訓練するつもりだったの?」
舞香が首をかしげながら、腰に手を当ててちょっと仁王立ちするポーズをとってみせる。
「高島、救命士見習い、準備完了です! どうぞ、指導を!」
「……はあ。かわいすぎて困るって、こういうことなんだな」
ぼそりと呟いた海斗に、舞香の頬がほんのり染まる。
「じゃあ……ちゃんと指導して? わたし、覚える気は本気だから」
「……覚悟しろよ。君が本気なら、俺も本気でいく」
海斗は手を伸ばし、Tシャツの肩をそっとつまむように触れた。
「高島隊員、まずは心拍数を確認させてもらいます――なんか、速くないか?」
「……それは、先生のせいです」
そのやりとりの間にも、Tシャツ越しの体温が静かに交わり、
ふたりの“訓練”は、またひとつ、甘く深い夜へと進んでいく。



