給食の時間、梨花が話しかけてきた。


「ねぇ、桃子。昼休み一緒に2組行かない?」


私は横をチラッと見て、こう答えた。


「梨花、ゴメン。約束があるんだ~」

「何~?どうせ、優士君でしょ?」


そう言って梨花はゆぅ君を覗き込んだ。

ゆぅ君は照れもせずに悪ぃか?とか言ってるし・・・。


「悪くないけど、大事にしてよね!」


ゆぅ君に向かって梨花はそんなことを言った。


「梨花、何言ってんの!!」


私は、恥ずかしくて梨花を見た。


梨花は私とゆぅ君を交互に見て笑ってる。


梨花、いつから知ってたの?って聞きたかったけど、隣にゆぅ君いるし、聞けなかった。


すると、健ちゃんが何、何~っていつもの調子で聞いてきた。


「何でもないよ・・・」

「何でもなくないやろ~」


って言ってくるもんだから、私は健ちゃんの彼女のことを梨花に暴露してやった。


健ちゃんは、俺のことは言うな~って言いながら違う話題を探してた。


こんな、何でもない時間がすごく楽しい。