授業中、隣の席からゆぅ君が話しかけてきた。


「水嶋、昼休みちょっといいか?」

「へっ?いいけど・・・」

「じゃ、あそこに行っといてな」

「・・あそこって・・・?」


私は分かんなくて聞いた。


「裏やって、俺らがずっと前話したとこ!」

「あぁ~、裏ね・・・」

「じゃぁ、先に行っといてな」


ゆぅ君はそう言って笑った。

なんで、一緒に行かないんだろう?と思って私は聞いてみた。


「ってか、見られるとヤバイだろ?」


今さら、何言ってんの?と思った。

もう、みんなにバレバレだし、一緒に行きたいと思ったから私はこう言った。


「一緒に行こうよ!」


ゆぅ君はびっくりしていたけど、おぅと言ってくれた。


昼休みが待ち遠しかった。

気持ちを封印したはずなのに・・・。


きっと私の気持ちもゆぅ君にバレバレだったと思う。