「最近、2年の子達も何も言って来てないんでしょ?」


千絵が真顔で聞いてきた。


「うん、何もないよ」

「あと1ヶ月しかないしさ。今がいいチャンスじゃん!!」


なつが嬉しそうに言う。


「もう、なつ、そんなに私とゆぅ君のことくっつけたいの?」

「ってかさ、水嶋もう十分苦しんだから、幸せになってほしいんだよ。ねぇ~、千絵ちゃん」

「うん。桃子と優士君ならきっと大丈夫だよ」


二人の想いは痛いほど伝わった。


私もそろそろ決着をつけたかった。


諦めるのならスパッと、気持ちを伝えるのならはっきりと。


この時、あなたも同じ気持ちだったなんてね。


幸せが長く続けばいいと思ってたよ。


だけど、私達に与えられた幸せは本当にとても短かかったよね。