席替えのことを千絵となつに話すと二人はお腹を抱えて笑った。


「最近、ゆぅ君のアピールがすごくて私の気持ち隠せなくなるよ~」

「別に、隠さなくていいんじゃないの?水嶋もどんどんアピールしたらいいんじゃん?」

「もう、なつは人事だと思って~」

「で、実際はどうなってるの?」


千絵が興味津々に聞いてくる。


「ゆぅ君の気持ちが分かんない!!」

「桃子の気持ちは?」

「私は、好きだけど・・・」

「じゃぁ、三宅ヒロのことは?」


なつに聞かれてドキッとしたけど、私ははっきり答えた。


「ヒロ君のことは・・・もう、友達としか思ってないよ」

「なら、素直に優士君に気持ち伝えればいいじゃん!」

「今さら、言えないよ・・・」


そして、なつはこんなことを言ってきた。


「最近、美鈴ちゃん学校来てないしさ、たぶんもう優士君のこと吹っ切ってると思うよ」

「えっ?美鈴ちゃん、学校、来てないの?」

「うん。最近、ずっと来てない」


何かあったのかな?また私のせいかな?と思ったけど・・・。


また、なつ達に心配かけたくないからあえて、何も言わなかった。