ゆぅ君と美鈴ちゃんが別れたこと・・・。

その原因は、ゆぅ君が私のことを好きになったからだということ。


ゆぅ君と私のことを健ちゃんが応援してくれていること。

ゆぅ君と美鈴ちゃんのことで2年の不良達が私に絡んでくること。

ゆぅ君とヒロ君の二人の間で私の気持ちが揺れていること。


二人は私が話し終わるまで、黙って聞いてくれた。


話し終わるとなつが私に聞いてきた。


「それで、水嶋はどうすんの?優士君のこと」


私はどうもしないよとだけ答えた。


「どうもしないん?」

「うん。正直に言えばそこまで私のこと想ってくれて嬉しいけど、私はヒロ君のことがずっと前から好きだし。やっぱり、どうも出来ないよ・・・」

「そっかぁ・・・」


なつは何だか、ふに落ちない感じだった。


それまで、黙って聞いていた千絵が笑いながら話し始めた。


「ねぇ、桃子・・・(笑)」

「ん?」

「さっき、健二と話したのって、わたしの誤解を解くためでしょ?」

「もしかして、バレた?」


私はそう言って笑った。


「えっ?誤解って何???」


なつが私の腕をつかんで聞いてきた。


そんな私となつを見ながら千絵が笑った。


「桃子、勘違いしてるよ。わたし、別に健二のこと好きなわけじゃないよ?」

「えっ?違うの?だったらどうして・・・」


さっきの千絵の態度は、私に嫉妬してるって態度だったのに。


「さっきの2年に腹立ててたんだよ、わたし」

「えっ、何で・・・?」


私はびっくりして聞いた。


「だって、桃子のこと何も知らないくせに、あんなこと言ってるし!!健二はただの幼馴染ってだけだから」


なんだぁ~、そうだったんだ。

それならそう言ってよ、私達は笑った。




千絵、私のことそんなに大切に思ってくれてたんだね。


・・・ありがとう。