桃色

それから数日後・・・。


「明日ね、健ちゃんとタケルが来るって！！」

夕飯を食べながら、ゆぅ君に報告した。


「マジで？何時に？」

ゆぅ君が嬉しそうな顔で聞いてきた。

「朝一でって言ってたけど・・・。
　何時に来るんだろう？」

「はぁ～、朝一？マジかよ・・・」

そう言って、ゆぅ君が少しため息をついた。


「どうかしたの？」

「ん？別に、どうもしねぇよ」


健ちゃんとタケルにちゃんと謝った。

連絡を無視していたこと。

距離を開けようとしていたこと。


そして、好きになってくれてありがとうって
ことも。

もちろん、直接会ってね。


それから、わだかまりもなくなって、
また昔のような関係になれた。

今は、こうして、たまに連絡取り合ってるの。


「明日、何するのかな？」

「朝っぱらからあいつら二人の相手するんは
　きつい！」

ゆぅ君がしかめっ面でそう言い放った。


「二人ともゆぅ君に任せるからね！」

「一人ずつ担当な」


担当って・・・って思いながら、

「じゃぁ、私、健ちゃん担当で！」

「はぁ？お前はタケル担当にしろよ！
　俺、あいつの面倒はみれねぇ～」

「ははっ」


二人で笑い合った。


いつの間にか、ゆぅ君はタケルと仲良く
なっていた。


二人は、時に本気のケンカもしちゃう
みたいだけど、今ではすっかり
ゆぅ君の言うところの・・・マブダチだ。