それから、私達に変化があった。

『何でも話す』

いつも、言ってた約束をちゃんと守るよう
になった。


本音で話す。

本当に、何でも話した。


余計なことを話して、ケンカすることが
増えたけど・・・。


「今日ね、会社の男の子に誘われて、
 一緒にお昼行ったんだ・・・」

つい、話してしまった。

だって、隠しておく方がダメだと思ったから。


「はぁ?何やそれ・・・。
 いちいちそんなことまで報告せんで
 いいんやけど!ってか何、そいつ
 水嶋のこと好きなんちゃん?」

ゆぅ君が明らかにキレている。

「別にそんなんじゃないよ」

「へぇ~」


またケンカをしてしまった・・・。


ケンカをした日の夜は、それぞれ背中を
向けて眠る。

いつものように優しいゆぅ君はいない。

私が悪いって思っても、素直に謝れない。


でも、きっと明日になれば、ゆぅ君が優しい
笑顔で笑ってくれるんだ・・・。


そして、私はまた馬鹿みたいに泣くの。


そんな、繰り返し・・・。


私もいい加減、大人にならなくちゃ・・・。