仕事に復帰した。

また、いつもの毎日に戻った。


「いってらっしゃ~い!」

朝8時にゆぅ君を見送る。

そして、私は仕事に向かう。


少しだけ、胸がモヤモヤする。

健ちゃんのこと・・・。


でも、これでいいんだって何度も何度も
自分に言い聞かせた。


もう、桃子って呼んでくれないのかな?とか
あの笑顔で笑ってくれないのかな?って
思うと少し寂しい。


本当はかなり寂しいけど、いつまでも
健ちゃんに甘えるわけにはいかないよね。




あれから、一週間経った。


いつの間にか、タケルからの連絡が
途絶えていた。

健ちゃんからは、相変わらずメールが届く。


それでも、私はそのメールを開かない。

開いてしまうと、きっと、また前みたいに
戻ってしまいそうだから。


私はいくらでも苦しめばいい。

でも、健ちゃんには苦しんでほしくない
んだよ。


健ちゃんなら、きっと分かってくれると思う。