「これからは、あまり無理をしないで、十分
 睡眠をとって、健康に気をつけて下さいね」

「はい、分かりました!」


ゆぅ君と二人で、家に帰る。



「あぁ~、やっと退院できた!」

私が、嬉しくてそんなことを言っていると、

「よかったな」

ゆぅ君はそう言ってくれた。



久しぶりの家。

私とゆぅ君の家。

ずっと、ずっとここにいたいよ・・・。


「なんか、懐かしい気がするんだけど・・・」

「ホンマやな・・・」


たった数日のことなのに。

何日も家を空けていたように感じる。


「キッチンめちゃめちゃやしな!」

「洗おっか!!」

ゆぅ君と一緒にキッチンに立って、
洗い物をする。


楽しいなぁ・・・。

こんな些細なことでさえ幸せに感じる。


私達は、今、すごく幸せだと思う。


きっと、今が幸せの絶頂で、これから
そこから落ちていくのかもしれない。


落ちる時がきたら、落ちてしまえばいい。


でも、二人で落ちるなら恐くない。


ゆぅ君がいるなら、私、何も恐くないよ。


これ以上恐いものなんて、何もないよ。