「そこのバカップル!
 お前ら、一緒に帰れよ~!!」

健ちゃんにそう言われて、私とゆぅ君は
一緒に帰ることになった。



「ねぇ、学校行かない??」

私は、帰り道、ゆぅ君にそう言った。

「学校??」

ゆぅ君はびっくりしていたけど、
行くかって言ってくれた。

私達は、二人で並んで、学校までの道のり
を歩く。


9年の月日が長かったようで短く感じる。


私達、お互いに離れている間、いろんなこと
があったよね。

でも、きっと、それには一つ一つちゃんと
意味があって・・・。

それを乗り越えてきたからこそ、今、
一緒にいるんだって思える。


ゆぅ君がいない間、私は何度も自分を
見失った。

何度も何度も自分を捨てようとした。


だけど、ずっと、心にいてくれたのは
あなただった。


あなたに出会えてよかった。

好きになってよかった。


心からそう思うんだよ。