ゆぅ君との出会い、そして別れ。

ゆぅ君のことをずっと引きずっていたこと。

そして、人を愛することが出来なくなっていたこと・・・。


そんな私が、翔さんと出会って恋をしたこと。

初めは翔さんにゆぅ君を重ねて見てたこと。

だけど、いつからか翔さんの事、本気で好きになったこと。


あの時、信じてもらえなくて悲しかったこと。


すごく大好きだった・・・。


私はあの頃を思い出してしまって、涙を流していた。


「翔さんのこと、いっぱい傷付けてたよね。苦しめてた、ごめんなさい。ずっと、謝ろうと思ってた・・・」

「いや、俺の方こそ・・・」

「私、翔さんと出会えてすごく幸せだったよ。愛する喜びや愛される喜び、翔さんにいっぱい教えてもらった」


翔さんは私の話を聞いてくれた。


そして、翔さんは

「俺の方こそごめんな。桃子のこと傷付けたんは俺の方や」

そう言って頭を下げた。

「俺は桃子より7つも年上で、大人ぶってたけど正直恐かったんや。桃子が俺から離れて行くんが・・・。それなら、俺から離れて行こうってそう思ってしまった・・・」


翔さんも涙を流しながら話してくれた。


あの頃の翔さんの想いのすべてを私に打ち明けてくれた。