私はそんなことを考えながら一人、お店の外で待っていた。


ガチャ・・・。


扉が開く音がして、音のする方を見ると、そこには翔さんがいた。

翔さんは、私と目が合うと少し照れ臭そうに笑った。



「久しぶりだな・・・」

「うん、久しぶり。急に来て、ごめんね。ちょっと、話したいことがあって・・・」

「話?じゃ、公園でいいか?」

そう言われて、私はうんっと頷いた。


私達はただ、黙って公園へ向かった。


・・・あの頃と同じ。

たくさんの木があって、小さな子ども達が母親に見守られながら遊んでいる。



「この公園も久しぶり・・・」

私はそう、呟いていた。

「桃子とこうして会うんも久しぶりやな・・・」

翔さんは静かにそう言った。



私は大きく深呼吸をした。

そして、話し始めた。

「私ね、どうしても翔さんに話したいことがあってね・・・」

翔さんは黙って頷く。


私は素直に思ってることを全部話した。