そんなことを考えていると携帯がなった。


知らない番号だった。



「・・・もしもし?」

私はその電話に出てみた。

「桃子?俺、タケルだけど・・・」

「・・・タケル?」


タケルは高校時代の友達。

そして、翔さんと別れてからすぐ後に付き合った人でもある。

卒業後、全く会ってなかった。


「桃子、今何しよん?」

タケルはそんなことを聞いてきた。

「今、ショップ店員だけど・・・」

タケルは笑いながら・・・

「そうじゃなくて、今どこにおるんや?」

「・・家だけど・・・」


私がそう言うと、タケルは今から行くわって言って電話を切った。


はぁ?何?意味分からないんだけど・・・。

それより、タケル、急にどうしたんだろう?



それから、しばらくすると携帯が鳴って、出るとタケルだった。


「着いたぞ〜」

相変わらずマイペースだし・・・。


私は鏡を見てギョッとした。

私、やばくない!?


私は高校を卒業して、ますますやばくなっていた。


髪は金髪メッシュだし、ピアスなんて11個も開けてるし。

こんな私見たら、きっとさすがのタケルも引くよね・・・?