私は少しだけ、自分を見つめ直した。


「そろそろ、就職試験だしね〜」

「桃子、がんばりなよ!」

梨花が応援してくれる。

「うん。髪もちょっと落ち着かせようかなぁ・・・」


私は金髪だった髪を茶髪に戻した。



「桃子、入学したばっかの頃のこと覚えてる?」

加奈がそう言って話し始めた。

「桃子、日本人は黒髪だよ〜って言ってたんだよ?なのに、急に金髪にしてマジでびっくりしたんだからね!」

「はは〜、そんなこと言ってたっけな?」

「言ってた、言ってた!!」

今日も、梨花と加奈が来てくれて、楽しい時間を過ごしてた。



「おっ、楽しそうやな〜!!」

急に、そんな声がして慌てて上を向いた。


そこには、笑ってるタケルの姿があった。

「タケル?どしたの?」

私は、思わずそう言ってしまった。

「いやぁ〜、そろそろ出席日数やばいけんな〜。これから、学校来ないかん!」

タケルはそう言って私の頭を叩いた。

「痛いよ〜!!」

そう言う私に、大丈夫そうで良かった〜ってタケルは確かにそう言ったんだ。


それから、タケルは毎日学校に来るようになった。


前みたいに一緒にいることはないけど、時々話かけてくれたりした。


話したりすることもないんだろうなって思ってたから、すごく嬉しかった。