痛い【短編小説】

一人で行ったから、チャンスかと思ってついていった。



彼はトイレを過ぎて、他のクラスがホームルーム中の中歩いていった。



チャンス。



その四文字が頭の中をぐるぐる回った。



彼は今、一人でいる。



早歩きで、彼に大分近づいたとき、口を開いた。



























でも、言葉は何も出なかった。


頭に出てきた、たったの二文字さえも。

声にすることは、できなかった。