第一志望だった高校に落ちて、第二志望の私立の高校の入学式にきた。


あんなに頑張ったのに。


あんなに、なにもかもやめて勉強に専念したのに。



悲しいし、辛いのもあるけど、それ以上に惨めだった。


遊びに誘われても必ず断ってたし、休み時間もずっと勉強しかしていない。


なのに、第一志望の高校に落ちた。



こんな私が第二志望の佐多(さた)高校に来て、JKだ!などと喜べるわけもなかった。


春休みの間も、ずっと嫌いな勉強をしていた反動で何も気力が出なかった。


でも、家から遠く、通学するのにも乗り換え等で大変なため、同じ中学校の人は恐らくいない。


不幸中の幸いとはこういうことなのかもしれない。



せっかくの入学式だから笑顔で、夢と希望に満ちたような表情をすればいいことはわかっている。


いかにも憂鬱です、と言っているような表情をするのは、感情のコントロールもできない落ちこぼれだと周りに言っているようなもの……