「今日の記念にプレゼントさせてくれ。これを見て、いつでも僕を思い出してほしい」
麗しい笑みを浮かべる彼に、私は慌てて首を横に振る。
「いやいやいや、いただけません! 私はお仕事に協力してるだけですし……!」
「そのお礼でもあるから、受け取ってもらえると嬉しいんだ。そこまで値が張るものじゃないし、ほんの気持ちだよ」
いや、数十万もするような高価なものではないけれど、これだって私の月給ではためらうくらいのお値段だ。社長の彼にしてみればたいしたことはない金額なのだろうが、そりゃあ遠慮してしまうだろう。
とはいえ、『受け取ってもらえると嬉しい』と言われると断りづらい。結局お言葉に甘えることにして、私の首元には可憐な花が咲いたまま店を後にした。
駐車場に向かって歩きながら、私は肩をすくめてとにかくお礼を言う。
「すみません、本当に。ありがとうございます」
「そんなに気にしないで。僕の周りにいる女性はだいたいプレゼントすると喜ぶけど、君は控えめだね。そういうところもすごく素敵だ」
また褒めてくれるので謙遜するも、やっぱり社長となると下心のある女性が寄ってきたりするのかな……なんて考えてしまった。それもあって女性関係にシビアになり、彼女を作らないとか?
麗しい笑みを浮かべる彼に、私は慌てて首を横に振る。
「いやいやいや、いただけません! 私はお仕事に協力してるだけですし……!」
「そのお礼でもあるから、受け取ってもらえると嬉しいんだ。そこまで値が張るものじゃないし、ほんの気持ちだよ」
いや、数十万もするような高価なものではないけれど、これだって私の月給ではためらうくらいのお値段だ。社長の彼にしてみればたいしたことはない金額なのだろうが、そりゃあ遠慮してしまうだろう。
とはいえ、『受け取ってもらえると嬉しい』と言われると断りづらい。結局お言葉に甘えることにして、私の首元には可憐な花が咲いたまま店を後にした。
駐車場に向かって歩きながら、私は肩をすくめてとにかくお礼を言う。
「すみません、本当に。ありがとうございます」
「そんなに気にしないで。僕の周りにいる女性はだいたいプレゼントすると喜ぶけど、君は控えめだね。そういうところもすごく素敵だ」
また褒めてくれるので謙遜するも、やっぱり社長となると下心のある女性が寄ってきたりするのかな……なんて考えてしまった。それもあって女性関係にシビアになり、彼女を作らないとか?



