社長は私ににっこり笑いかけ、新涼くんの肩を叩いてワークスペースのほうへ向かう。新涼くんは私をちらりと見下ろし、「またあとで」とだけ言って歩き出した。
須栗社長は飄々としているし、新涼くんは口数や表情が今日は一段と乏しくて、ふたりとも考えが読めない。
どうしてこうなったのかよくわからないけれど、とにかく奇妙な集まりになってしまった……と、私は困惑しながら去っていくふたりの背中を眺めていた。
しばらくして、イタリアンのコース料理もいただけるダイニングバーのURLが新涼くんから送られてきた。私は行ったことのないお店だが、シャビーシックな店内の写真からおしゃれな雰囲気が漂いまくっている。
仕事もきっちり終わらせて約束の午後七時にそちらへ向かうと、すでにふたりはテーブル席に向かい合って座っていた。この中に私が入るって、やっぱり違和感がありすぎる。
ふたりに挨拶をして、「お疲れさま」とわずかに微笑む新涼くんに癒やされつつ、彼の隣に腰を下ろした。
須栗社長がスタッフを呼んでお酒をオーダーしている最中、私は違和感に耐えきれず新涼くんにぼそっと呟く。
「このメンツ、絶対おかしいよね」
「おかしくないよ。……おかしくない」
「なんで二回言った」
須栗社長は飄々としているし、新涼くんは口数や表情が今日は一段と乏しくて、ふたりとも考えが読めない。
どうしてこうなったのかよくわからないけれど、とにかく奇妙な集まりになってしまった……と、私は困惑しながら去っていくふたりの背中を眺めていた。
しばらくして、イタリアンのコース料理もいただけるダイニングバーのURLが新涼くんから送られてきた。私は行ったことのないお店だが、シャビーシックな店内の写真からおしゃれな雰囲気が漂いまくっている。
仕事もきっちり終わらせて約束の午後七時にそちらへ向かうと、すでにふたりはテーブル席に向かい合って座っていた。この中に私が入るって、やっぱり違和感がありすぎる。
ふたりに挨拶をして、「お疲れさま」とわずかに微笑む新涼くんに癒やされつつ、彼の隣に腰を下ろした。
須栗社長がスタッフを呼んでお酒をオーダーしている最中、私は違和感に耐えきれず新涼くんにぼそっと呟く。
「このメンツ、絶対おかしいよね」
「おかしくないよ。……おかしくない」
「なんで二回言った」



