脇役だって、恋すれば

「ほんと寂しいです……。オンラインゲームで会いましょうね」
「うん。絶対やろう」

 珍しく眉尻を下げて感情を表す彼女。すっかりゲームにハマっているので、こうやって繋がれるのも嬉しい。

 めぐちゃんと軽くハグをして、別れを惜しみつつこちらを静かに見守っていた最愛の人に寄り添う。皆と手を振り合い、当然のように私の荷物を持ってくれる彼と一緒に歩き出した。

 皆、気を遣って最後はふたりにしてくれた。手荷物検査場の入り口ギリギリまで、話しながらゆっくり歩く。

 青羽は初対面の私の両親にも、落ち着いた様子で挨拶をしていた。丁寧で礼儀をわきまえている彼に、ふたりとも好印象を抱いたようでほっとしている。

 実は私も、先日彼のご両親にお会いした。用事があってたまたま東京に来ていた彼らと、青羽の計らいでお茶をしたのだ。

 厳格なご両親だと聞いていたからかなり緊張していたものの、想像より穏やかなふたりで、交際を反対されたりなどはしなかった。もういい大人だから口出しするのはやめたのだろうと、青羽は言っている。