脇役だって、恋すれば

 華奢な身体を抱き上げてベッドに運び、服を脱がせてじっくり全身を愛でる。

 俺の腕の中で、頬を染めて甘く喘ぎ、身体をびくびく震わせる彼女がなにより愛しい。

「香瑚……日本を発つまで、ここにいろよ」
「えっ、ぁん……っ!」

 恍惚とする彼女に腰を打ちつけながら、願いを込めてそう言った。

 仕事が終わったらここに帰ってきてほしいし、朝も夜も顔を見て、肌に触れたい。せっかく近くに住んでいるのに、一緒にいないのはもったいないだろう。

「少しの時間も無駄にしたくない」と、俺が補足したひと言で意味を理解したらしく、香瑚は上気した色っぽい顔で微笑む。

「いいの? 私も一緒にいたい……嬉しい」

 抱きついてくる彼女も可愛くて、すぐに限界を迎えそうになる。動きを止めてキスを交わし、愛し合う時間をなんとか延ばして目一杯抱き合った。

 これから、今以上に愛を伝えていこう。彼女のために俺にできることはきっと、安心して旅立てるようにさせてやることだから。