「……なんか、予想に反して嬉しそうですね」
「というより、安心したかな。青羽が僕に悪いと思って、本音を言い出せないのはわかってたから」
カウンターの上で肘をつく社長を、はっとして見つめる。香瑚の言う通り、彼はすべて察していたのか。
「ライトフルにいてほしい気持ちは僕も変わらないし、促すようなことはしたくなかった。どうやったら青羽の本心を引き出せるかな……と思ってたところに、香瑚ちゃんが現れたんだ。言い方は悪いが、ちょっと利用させてもらったよ」
いたずらっぽい流し目を向ける彼の思惑がよく理解できず、俺は眉根を寄せる。
「利用?」
「青羽にとって彼女が特別なのはすぐにわかったから、僕がライバルになれば遠慮してる場合じゃなくなるだろ。本音もさらけ出しやすくなるんじゃないかって考えたわけ。恋愛面だけじゃなく、仕事でもね」
まさか、そんな目的があったとは。香瑚と疑似デートしたのも、俺のストッパーを外させるためだったのかと、目が点になる。
「じゃあ、あえて俺を焚きつけるようなマネを……? 香瑚を好きだったわけじゃないんですか?」
「あわよくば僕のものにしたい、とは思ったよ。女性が喜ぶもてなしをしたり、財力を見せつけたりしても揺らがない、下心のない子は貴重だからね」
「というより、安心したかな。青羽が僕に悪いと思って、本音を言い出せないのはわかってたから」
カウンターの上で肘をつく社長を、はっとして見つめる。香瑚の言う通り、彼はすべて察していたのか。
「ライトフルにいてほしい気持ちは僕も変わらないし、促すようなことはしたくなかった。どうやったら青羽の本心を引き出せるかな……と思ってたところに、香瑚ちゃんが現れたんだ。言い方は悪いが、ちょっと利用させてもらったよ」
いたずらっぽい流し目を向ける彼の思惑がよく理解できず、俺は眉根を寄せる。
「利用?」
「青羽にとって彼女が特別なのはすぐにわかったから、僕がライバルになれば遠慮してる場合じゃなくなるだろ。本音もさらけ出しやすくなるんじゃないかって考えたわけ。恋愛面だけじゃなく、仕事でもね」
まさか、そんな目的があったとは。香瑚と疑似デートしたのも、俺のストッパーを外させるためだったのかと、目が点になる。
「じゃあ、あえて俺を焚きつけるようなマネを……? 香瑚を好きだったわけじゃないんですか?」
「あわよくば僕のものにしたい、とは思ったよ。女性が喜ぶもてなしをしたり、財力を見せつけたりしても揺らがない、下心のない子は貴重だからね」



