脇役だって、恋すれば

 やっぱりちょっとプライベートで関わっただけでも、周りからはわかってしまうものなんだろうか。

 内心焦る私を、慶吾さんがちらりと見ていたずらっぽく口角を上げる。これは確信犯か……?と疑いたくなるけれど、とにかく周りに誤解されないように気をつけなければ。

 その後、慶吾さんの説明を聞きつつ見せてもらった最新のトレーラー映像は、とても興味津々で一瞬仕事を忘れてしまいそうになった。

 グラフィックが美しいのは毎度のことだが、遊び心を感じる仕掛けがたくさんあるようで惹かれる。

 新作はこれまでのライトフルのゲームとは少し違い、オープンワールドと呼ばれるもの。シナリオに決められた順番はなく、広大な世界をプレイヤーの好きなように行き来することができる、自由度の高いゲームだ。

 私は典型的なRPGが好きなのだけれど、これはこれでとても面白そう。なにより青羽たちが頑張って作ったものだから、リリースされたら絶対にやってみようと心に決めた。

 ゲームの世界観をしっかり理解したところで、今度は同じビル内にある会場へ移動する。百人は入れそうな多目的ホールで、ステージの広さも申し分なく、スクリーンや照明などの機材もある程度備えられていた。