脇役だって、恋すれば

「秋華はそれが旦那様だったわけだ」
「ふふ、正解」

 嬉しそうに笑う彼女はとっても素敵だ。結婚してより綺麗になって、これこそ愛されヒロインだよなぁとひしひしと感じる。

「旦那様はやっぱりスパダリじゃない。私にまで挨拶してくれてよくできた人だしさ」

「あーそれはたぶん、遊びに来るのが男じゃないことを確認したかったんだと思うよ。香瑚に会えなかったらどこかで観察してたかも」

「え、怖っ……」

 普通に引いてしまったけれど、秋華はおかしそうに笑っていた。一度ヤンデレ旦那様と腰を据えて話してみたいわ。

 それからも、大事なこともそうでないこともたくさん話して、心をだいぶスッキリさせられた。私もいつか、彼女のように幸せになれるだろうか。

 そのためには内面をもっと磨かなければ。まずは姉との仕事を成功させてわだかまりをなくし、自分に自信を持ちたい。