これはまずいと直感し、近づいていくとやはり食事の話をしているではないか。まったく油断も隙もない。
俺の存在はたいした問題じゃないとでも言いたげに微笑む社長に、少々イラ立ちを覚えるも挑発に乗ってやることにした。三人での食事会なんて奇妙でしかないが、ふたりにさせるよりはマシだ。
案の定、香瑚はとても戸惑っていた。申し訳ないと思いながら踵を返すと、社長がさりげなく俺に近づいて耳元で囁く。
「そんなにふたりになるのを阻止したいってことは、やっぱり本気なんだな」
ミーティングルームに向かって歩きながら、彼は俺の気持ちを確認してきた。俺が女性に対して固執することは今までになかったのだから、当然お見通しだろう。
「そうですよ。だから邪魔しないでください」
「残念ながらそれは無理だよ。僕の性格、青羽はよく知っているだろ」
機嫌の悪さを隠さずぶっきらぼうに返したが、あっさり否定されてしまった。
社長は優しく紳士的に見えて、狙った獲物は逃さない狡猾な一面も持つ男だ。やると決めたらやり遂げる男気のあるところは尊敬しているし、そうでなければ社長は務まらないとも思っているが、恋愛関連ではやはり面倒でしかない。
俺の存在はたいした問題じゃないとでも言いたげに微笑む社長に、少々イラ立ちを覚えるも挑発に乗ってやることにした。三人での食事会なんて奇妙でしかないが、ふたりにさせるよりはマシだ。
案の定、香瑚はとても戸惑っていた。申し訳ないと思いながら踵を返すと、社長がさりげなく俺に近づいて耳元で囁く。
「そんなにふたりになるのを阻止したいってことは、やっぱり本気なんだな」
ミーティングルームに向かって歩きながら、彼は俺の気持ちを確認してきた。俺が女性に対して固執することは今までになかったのだから、当然お見通しだろう。
「そうですよ。だから邪魔しないでください」
「残念ながらそれは無理だよ。僕の性格、青羽はよく知っているだろ」
機嫌の悪さを隠さずぶっきらぼうに返したが、あっさり否定されてしまった。
社長は優しく紳士的に見えて、狙った獲物は逃さない狡猾な一面も持つ男だ。やると決めたらやり遂げる男気のあるところは尊敬しているし、そうでなければ社長は務まらないとも思っているが、恋愛関連ではやはり面倒でしかない。



