「お前っ····鬼のっ···」

妖はそういいながら目の前で燃え尽き
消えた。

(あれ··?なにもない····?)
美桜はふと目をゆっくり開けると
目の前には短髪で少し暗い赤茶色の髪に
赤い羽織りを着た
和服姿の1人の青年がいた。

しかし頭には小さな2本の角があり···

(角····?和装··?刀···?)

ここは漫画の世界なのか、と一瞬疑った美桜。

ポカンと口を開ける美桜に
青年は
すっと手を伸ばし美桜をたたせる。

その行動に
少しドキっとする美桜。

「あの···」

何が起こっているのか全く理解できない美桜。