妖の桜姫

「でも、お母さんからは血縁って事ぐらいしか聞いた事ないし···」

美桜がそう話すと
「本来なら、美桜の力が目覚めるまで
桜姫であった美桜の母が傍で見守るんだが···。美桜の両親は··」
と天祢が話しだすと
美桜は

「私が10歳くらいの時に、事故でなくなりました。」
と思いだし少し落ち込む美桜。

「美桜ちゃん··」
と鈴は美桜の指をキュッとする。

「あれは···事故じゃない。」
そう話すのは灯鬼。

「えっ?事故じゃないって···」

美桜の両親は出かけている際
崖から車ごと落ち死んでしまった。


「妖に殺されたんだ」
と灯鬼からは信じられない言葉を聞いた。