妖の桜姫

大きな和室へと行くと
朱羅が
「灯鬼様、お連れしましたっ」

そこには
中央に座る灯鬼と
左には黒の羽織を着た
長い黒髪を高めの位置で一つに束ねている
灯鬼よりは見た目2.3年上に見える
落ち着いた雰囲気の青年が。

右には
クリーム色の羽織を着た
少し緩めのパーマに金色の髪の
見た目灯鬼と同じくらいの年に見える
美桜に向かいにっこりと笑いかける
青年が座っていた。



3人とも女性から好かれそうな見た目で
慣れない美桜は少し緊張する。
ふと美桜は灯鬼をみて
(昨日と雰囲気違うと思ったら··角みたいなのがない··)

昨日の灯鬼とはちがい
2本の角はなかった。