混乱している美桜の元へまた
誰かが近づく足音がし
ふと見るとそこには
「伊月さんっ」

そこには神主である伊月が。

「良かった、美桜ちゃん···。無事で···」
と伊月は美桜を抱きしめる。

伊月を見た美桜は
(これ···現実?)
と夢でないことがうっすらだが実感してくる。


「あの、伊月さん私···何がなんだが」
伊月はそっと美桜の頬に触れ

「これから、灯鬼様が全てお話ししてくれるから。びっくりするだろうけど··聞いてちょうだい」
といつもの優しい声で美桜に話しかける。

(灯鬼ってさっきの人??)
なぜ伊月が知っているのか美桜は
不思議に思ったがそれよりも
不思議なことばかりで伊月には
聞かなかった