“桜···美桜···もうすぐ···”

「っ····まただ」

時折見る
不思議な夢にうなされ
目覚めたのは
18になる美桜。


美桜は時折
先程のような女性の声の
不思議な夢を見る。


そしてその時は決まって
胸元に
生まれた時からある
桜の形の痣が熱くなる。


「なんなのもう···」

なぜ、いつも同じ夢を見るのか
その時の美桜には
まったくわからなかった。