つぐなえない罪

「ただいま、おばあちゃん」
「あら、おかえりなさい。ユウちゃん」
 家に帰ると、おばあちゃんが出迎えてくれた。
 リビングに入ると、従姉妹の水月 瑠々(みなつき るる)の好きなアイドルの曲が流れていた。

♪yea yea yea!

「おかえりー、ユウ姉」
「ただいま。また聴いてるの?」
 ほんとに好きだなぁ、その曲。
「だぁって、良い曲じゃん!」
「柚香の言う通りだぞ。そろそろ違う曲かけろ」
 トイレから帰ってきた、瑠々の兄・瑠姫斗(るきと)。
「るき〜。だってさ〜、めっちゃ良い曲なんだもん」
「ユウちゃん、ルルちゃん、ルキくん。ご飯できたから、食べてね」
 おばあちゃんが、リビングに顔を出す。
「瑠々、曲を聴くのはいいけど、勉強もちゃんとやりなさいよ。・・・ほら、今はごはんの時間でしょ?3人とも来なさい」
 おばあちゃんの後ろから、瑠々と瑠姫斗の母親である、沙智江(さちえ)さんがやって来る。
 私の母の妹である、沙智江さんは、親を亡くした私を、いつも気にかけてくれている。自分の娘のように接してくれている。
「今いくよ。ほら、瑠々も柚香も早く来いよ」
「あっ。ちょっと待ってよ〜‼︎早く行くよ、ユウ姉」